毎年、冬になると流行するインフルエンザ。
インフルエンザは、小児や高齢者、病気とその治療で免疫力が低下した患者さんにとって、生命にかかわる重篤な感染症といえます。
インフルエンザの予防法には『手洗い・マスク着用・うがい』など、基本の予防対策がありますが、近年、インフルエンザを予防するうえで、口腔ケアに努めることが重要視されているのはご存じですか?
今回は、インフルエンザの予防になぜ口腔ケアが大切なのかをお話したいと思います。
■口腔ケアとインフルエンザの関係 ■口腔ケアで感染予防 ■唾液がインフルエンザの予防に関係している!?
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌の他、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌もふくまれているとみられます。
これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくなる特性をもっています。
つまり、お口の中が不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなるというわけです。
感染予防のための口腔ケアには、ご自身で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアがありますが、ご自身で行うセルフケアだけよりも、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを行った方が、インフルエンザの発症率がグンと下がります。
抗菌作用には、IgA (免疫グロブリンA) と呼ばれる身体の粘膜を菌から守る成分が含まれており、インフルエンザウイルスの感染予防になるといわれています。
また、唾液の抗菌作用がしっかりと機能する為には、口腔内を清潔に保つことに加えて、唾液の量や質も大切になってきます。
しかし、現代人は唾液が減少気味といわれています。
唾液の量を増やすことや質の良い唾液を出すためには、日頃の習慣を見直すことが大切です。
唾液の分泌をよくするために・・・
1. 食事の時間はゆっくりと30分
2. 噛みごたえのある食材を選ぶ
3. 食材は大きめに切る
4. 味付けは薄味に
5. 食感の違う複数の食材を組み合わせる
6. 水やお茶は食後に
インフルエンザウイルスは、度喉に付着すると20分ほどで体内に侵入してしまうので、外出から帰ってのうがいでは遅いという話もあります。
そこで、外出中に歯磨きができない環境の場合は、ガム(無糖)を噛み唾液の分泌を高めたり、こまめに水分摂取をし口腔内の乾燥を防ぐようにしましょう。
インフルエンザ予防には、手洗い・うがいなど基本的な予防が大切ですが、歯医者さんでの適切な歯みがきや口腔ケアでお口の中の清潔を保つ事もインフルエンザ対策の1つに加えていただけたらと思います。
お口の免疫力をアップさせ、元気に冬を乗り切りましょう!