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「噛む」ということ

卑弥呼の生きた時代の人々は、一回の食事で約3990回でした。

調理法もまだ発達していなかったので食べ物は硬めで、否応なく多く噛まなければならなかったわけです。

平安時代から戦前までの長い間、日本は主食の米や麦、おかずには魚・野菜を食べてきました。一回の食事時間は20~30分で噛む回数は約1500回でした。

ところが、戦後の食事は欧米化していくと共に、食事時間も噛む回数も急激に減ってきました。現代人は約 620回なんと卑弥呼の時代の6倍以上です!!

現代は調理法も発達し、食べ物が柔らかくなり噛む回数が少なくて済むようになりました。忙しい現代人は、ファーストフードなどで急いで食事を済ませ、ますます噛まなくなっている傾向にあります。

 

噛む行為は、顎の骨や筋肉の発達を促進し、大脳の働きを活発にします。
また唾液の分泌を促し、口の中をキレイに洗い流す働きをします。
また最近では、唾液中の酵素が発がん物質の毒性を抑える働きがあることが分かってきました。

1990年に「日本咀嚼学会」では、噛むことの大切さを伝えるため、標語を紹介しています。噛むことは、人間の健康にとって、とても大事なことです。

『卑弥呼(ひみこ)の歯がいーぜ』

ひ:肥満防止
み:味覚の発達
こ:言葉の発達
の:脳の発達
は:歯の病気予防
が:がん予防
い:胃腸快調
ぜ:全力投球

尾高歯科医院
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尾髙歯科医院
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