
治療を進めていく上で、型どりを経験した方も多いのではないでしょうか?
むし歯を取り除いたあと、被せ物や入れ歯などを作るために、型どりをします。
歯の欠けた部分の形や大きさは患者さんによって異なるため、患者さん一人ひとりに合ったものを作らなければなりません。
歯を削るのは歯医者さんですが、被せ物や入れ歯などの技工物を作るのは技工士さんです。しかし、技工士さんが直接患者さんの口の中で被せ物や入れ歯を作ることは出来ないため、型どりによって完成した患者さんのお口の中の模型をもとに作ります。
そのため、型どりは精密さが要求されるのです。
型どりするときの「温かいのの後に、冷たいの入ります。」とは?
型どりをした経験がある方は、注射器のようなシリンジで温かいものとペースト状のひんやりしたものを口に入れられたと思います。
「温かいの」は細かな部分をクッキリ出すために、少し固めの材料の寒天を使っています。寒天はお菓子や化粧品にも使われる天草を原料としています。
その上から重ねる「冷たいの」は昆布などの海藻類に含まれる成分の粉を使用しており・水と混ぜて練ることでペースト状になり、数分で固まり型どりが出来るのです。
型どりはとても難しく、なかなかキレイに型が出ないときがあります。
何度もやり直しさせていただくこともありますが、ご協力をお願いします!
型どりをしたら、石膏を流してしばらく置くと模型の完成です。
型どりが苦手な方は、どう乗り切る?
さて、歯の治療で型どりがいくら大切でも….苦手なものは苦手だ!という方、次の方法を試してみてください!
★最初にゆっくり深呼吸をしておく。
★型どり前に、お口の中を湿らせておく。
★型どりの材料が口に入ったら、少し顎を引く。
★口で息をしようとせず、鼻で呼吸をする。
型どりが苦手で迷惑をかけてしまう!なんて思わず、苦手な方はスタッフに相談してください。なるべく苦しくならないように頑張ります。
そして、大切なのは…
型どりが必要な治療にならないように定期的なメンテナンスに通うことです!!