美味しく食事をするためには健康な歯が必要不可です。
歯はお母さんのお腹の中にいる7週目に入る頃に作られ始め、14週頃から石灰化が始まります。そして乳歯から永久歯に変わり、15歳頃に歯が生えそろうまで長い間作り続けられるものです。
歯を強くするためには、乳幼児期から15歳頃までに十分な栄養素を取ることで、丈夫で健康な歯を手に入れることができます。
基本的には偏食せず、よく噛んで食べることが大切ですが、その中でも丈夫で健康な歯を作るための重要な栄養素をご紹介します★
歯の表面を作っている主な栄養素はカルシウムです。その土台はたんぱく質でできています。これらがうまく働くにはビタミンA、C、Dが必要です。
カルシウム:歯の石灰化を助ける
ヨーグルト、チーズなどの乳製品、ひじき、大豆製品、小魚
たんぱく質:歯の土台を作る

牛乳、卵、肉、魚介類など
ビタミンA:エナメル質を強くする

ほうれん草、かぼちゃ、レバー、うなぎなど
ビタミンC:象牙質を強くする

ブロッコリー、小松菜などの野菜類、果物類
ビタミンCは加熱に弱く分解されてしまうため、生で食べるフルーツがおすすめです。野菜はビタミンCが比較的失われにくいと言われている蒸し料理や、レンジ調理をお勧めします。
ビタミンD:カルシウムの働きを助ける

シャケ、さんま、カレイ、キノコ類な
では、すでに歯が生えそろっている大人はどうすればいいのでしょうか?
歯の表面から直接カルシウムを取り込む(再石灰化)ことで歯を強くすることができ、歯からカルシウムが溶けだす(脱灰)のをくい止めて歯を維持するということが、歯を丈夫にすることになります。
そのためにはフッ素が有効です。
フツ素を食品から摂取したり歯に塗布することで、フッ素が歯の表面をコートし、歯からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、また唾液中のフッ素とカルシウムが歯の表面から取り込まれて歯が修復され、強い歯を作ることができます。フツ素を上手に摂取すれば歯を強くする効果が高くなります。
フツ素は、緑茶・海草・牛肉・リンゴなど身近な食品に含まれています。フッ素配合の歯磨き粉も市販されていますので、上手に活用することをおすすめします。
もちろん子どもがフッ素を塗布することも、大人がカルシウムを摂取することも大切なことです。
院でもクリーニング後にはすべての患者様にフッ素を塗布させて頂いています。