子供の虫歯は、大人の虫歯と同じではありません。
大人の場合は、 小さい虫歯は経過観察をすることありますが、 子供の虫歯で同じことをすると、 虫歯があっという間に広がって
しまう事があります。
1.虫歯の進行が速い
乳歯は永久歯に比べ、エナメル質の厚さが40~80%しかありません。 また、石灰化度もひくく、 永久歯よりも柔らかいといった特徴もあります。 その為、虫歯になると短い時間で深いところまで進行していきます。
2.目で見て虫歯と分からない事が多い
表面のエナメル質は、穴があいていないのに、象牙質に虫歯がすすんでしまっ ている事があります。その為、仕上げ磨きを毎日してフッ素塗布を定期的に行 っているお子さんも、穴があかない虫歯が起こることがあります。
見た目は何も無いですが…レントゲンを撮ってみると、 歯と歯の間で大きく穴が!!
3.食べ物の影響を受けやすい
子供は食べ物を食べるタイミングや回数で虫歯になりやすくなります。 虫歯リスクを避けるため、おやつやジュースの時間をきめ、長時間口腔内にとどめておくことを避ける。 また、子供の目に付く場所にお菓子を置かない事も重要です 。
4.年齢ごとに虫歯になりやすい場所がかわる
歯がどんどん生え変わるたび、 虫歯になりやすい場所が変わります。
生えかけているところは、汚れが貯まりやすい環境です。
その上、生えたばかりの永久歯は幼弱永久歯といい、歯の頭の部分は完成して いるのに、根っこの部分は未完成で歯が柔らかく溝が深くなっています。 噛み合っていないので、自浄作用が働きにくいといった特徴があります。
深い溝や歯茎がかぶっている箇所は磨き残しに要注意です ! !
5.子供の自覚症状が少ない
子供は自分の感覚や感情を上手く表現する事ができないので、 虫歯の発見が遅 れることがあります。 ご飯を食べるときのしぐさの変化を観察しましょう
☆歯を食いしばっている
→噛むと痛いのかも? 虫歯の可能性アリ?!
☆指で歯をいじっている
→食べかすが詰まっているのかも?
→虫歯の可能性アリ?
☆昼間は何ともないのに寝るときに
歯が痛む
→虫歯が進行している可能性アリ?!